温泉巡りのお供に湧き水 番外編「きらく温泉の地下水」編

私は温泉巡りの道中、湧き水を汲んで水分補給しています。私がよく汲む湧き水スポットを紹介しますが、第1弾は「黒耀の水(長野県小県郡長和町)」、第2弾は「干俣のしみず(群馬県吾妻郡嬬恋村)」と「長寿水(岐阜県高山市丹生川町)」、第3弾は「北温泉旅館の水道水(栃木県那須郡那須町)」を紹介しました。

 

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 そして、今回は番外編として、鹿児島県にある「きらく温泉の地下水」を紹介します。何故、番外編かというと、普段の温泉巡りのお供というわけではないからです。名古屋住まいの私が鹿児島出張の折に宿泊した温泉宿であり、これから先も定期的に訪れるということはなかなか難しいため番外編としました。ただ、番外編だとしても、ぜひお伝えしたくなる魅力的な「水」が、きらく温泉にあったというわけです。

 

温泉宿としても大満足「きらく温泉」

猛暑であった2019年8月、私は鹿児島への出張が決まりました。翌日は有休を取得して、これを機会に鹿児島の温泉を巡ることを企て、宿泊する宿を鹿児島空港にほど近い「きらく温泉」に決めました。この選択は大正解でした。今回のブログは「水」の紹介であるため、宿泊記詳細を記しませんが、もし、再び鹿児島へ温泉巡りをすることがあれば、きらく温泉をリピートするでしょう。

ご主人おススメ「きらく温泉の地下水(鹿児島県霧島市隼人町)」

チェックインでは、ご主人が丁寧に館内を案内してくれました。その際に「うちは温泉も評判が良いが、地下水も本当に美味しいんだよ」とおっしゃられました。温泉と湧き水のコラボレーションで、私のテンションは「倍率ドン!さらに倍!」です。

きらく温泉は、交通量の多い道路沿いに面しており、栃木県の北温泉旅館のように周りが自然に囲まれたような環境ではありません。それでもご主人が地下水が美味しいと自信をもって豪語されるということは、鹿児島県そのものの水が美味しいということなのでしょうか。

ファミマのペットボトルと飲み比べ

ちょうど、チェックイン前にファミリーマートに立ち寄り、ミネラルウォーターのペットボトルを購入していました。何と、商品名は「天然水 宮崎県 霧島」。「地下水 鹿児島県 きらく温泉」との飲み比べ開始です。

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きらく温泉の自炊場。この水道水とファミマのペットボトルを飲み比べ

私個人の感想ですが、味自体はよく似ていました。ただし、天然で「生きている」感じが、圧倒的にきらく温泉の地下水にあります。

温泉もガンガンかけ流されているものと、循環でハイターが大量に投入されたものでは、お湯の「生きた感」が全然違います。それと同様の感覚がありました。

猛暑の中での宿泊だったこともあり、1泊2日、滞在時間15時間で2Lは飲んでしまったと思います。

露天で飲む地下水が格別

この日は自炊の用意をしておらず、きらく温泉の地下水で調理できなかったことが残念でした。幸い、ドリップコーヒーを持参していたため、きらく温泉地下水で美味しくコーヒーを淹れることはできました。いや、しかし、湧き水で淹れるコーヒーは、どこの湧き水でも本当になめらかな味わいになります。ミネラル成分がそうさせているのでしょうか?本当にミネラル、失敬、本当にミラクルを感じます。

北温泉の時もそうでしたが、温泉に浸かりながら飲む地下水が、何よりも格別でした。夜は、露天風呂入って、地下水飲んで、腰かけて涼んで、また露天風呂入って、地下水飲んで、腰かけて涼んで、の永遠ループでした。晴れて、廃人が完成しました。

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きらく温泉露天風呂に設置された地下水の蛇口。この構図は美しすぎる

 

温泉巡りのお供に湧き水③「北温泉旅館の水道水」編

私は温泉巡りの道中、湧き水を汲んで水分補給しています。私がよく汲む湧き水スポットを紹介しますが、第1弾は「黒耀の水(長野県小県郡長和町)」、第2弾は「干俣のしみず(群馬県吾妻郡嬬恋村)」と「長寿水(岐阜県高山市丹生川町)」を紹介しました。

 

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  今回は第3弾として、栃木県にある「北温泉旅館の水道水」を紹介します。

 

宿泊中のお供「北温泉旅館の水道水(栃木県那須郡那須町)」

私は名古屋からマイカーで、片道500km超の運転で北温泉旅館に行きます。道中は大変疲れますが、私の価値観に大変ピッタリと合う温泉旅館なのです。私にとって、温泉旅館の中で北温泉の上をいくところは今のところありません。だからこそ、片道500km超にもかかわらず、思わず足を運んでしまうのです。

過去に、初めて北温泉旅館に宿泊した際の探訪記を記しています。気が遠くなるほどのとんでもない長編なので、そのうちの一つだけを貼っておきます。

 

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 さて、そんな北温泉旅館の水道から出る水は、湧き水なのです。この近辺の水道水がすべて湧き水なのかどうかはわかりませんが、北温泉旅館においては、その周りの環境から察するに、美味な湧き水がこんこんと湧いて出ていても全く不思議ではないと感じてしまいます。

宿泊中は四六時中飲めてお得感満載

北温泉旅館の水道から流れ出る湧水は大変冷たく、入浴後の水分補給には持ってこいです。味自体は、第1弾で紹介した長野県にある黒耀の水には敵わないですが、それでも癖のないのどごしの良い水です。そして、何よりも、北温泉で湧いているということに価値があり、その場でいつでも飲めるということに対して得した気分になるのです。

おススメ飲み水スポットは?

北温泉の湧き水は、旅館内のあらゆる水道蛇口から飲むことができるのですが、私の一番のおススメは、北温泉の内湯の一つである「天狗の湯」に加水用で備え付けられている塩ビパイプから出る湧き水です。

天狗の湯に浸かりながら、塩ビパイプからの湧き水を手ですくい、そのままゴクゴク飲むのです。この瞬間は、湯浴み史上最高の贅沢だと私は評しています。

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湯舟の奥に見える塩ビパイプから湧き水が出る。奥の天狗の下では、湯浴みしながら湧き水を飲む極上の時間を過ごせる

料理も美味しく仕上がる北温泉の水道水

私が北温泉旅館で宿泊するときは、いつも自炊をします。その理由の一つとして、北温泉の美味しい湧き水を使って料理をしたいということがあります。

北温泉の水道水で炊いたご飯、北温泉の水道水で拵えた鍋、北温泉の水道水で淹れたコーヒー。どれも特別で贅沢な仕上がりになります。味に加え、その自然あふれた環境が、素朴な料理でも贅沢なものに仕立て上げてくれるものと思っています。

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北温泉自炊場の水道水でチゲ鍋を作る。北温泉の水道水は、この日のシメにぶち込んだ中華そばの甘みを倍増させた

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別の日に作った豚キムチとチャーハン。北温泉の水道水で炊いた米の美味さは説明不要。品種は長野県産ミルキークイーン




次回は番外編として、鹿児島県の「きらく温泉の地下水」を紹介します。

さらに、似て非なる温泉と湧き水の違いについて考察します。

 

温泉巡りのお供に湧き水②「干俣のしみず」「長寿水」編

私は温泉巡りの道中、湧き水を汲んで水分補給しています。私がよく汲む湧き水スポットを紹介しますが、前回は第1弾として「黒耀の水(長野県小県郡長和町)」を紹介しました。

 

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 今回は第2弾として、群馬県にある「干俣のしみず」と岐阜県にある「長寿水」を紹介します。

 

群馬へのお供「干俣のしみず(群馬県吾妻郡嬬恋村)」

私にとって、群馬県の温泉巡りは、嬬恋村から中之条町まで続く国道406号線・145号線が大動脈です。西からは、半出来温泉、川原湯温泉、川中温泉、大塚温泉と続き、北上すると西から万座温泉草津温泉尻焼温泉沢渡温泉四万温泉など、魅力的な温泉の宝庫です。

干俣のしみずは、上に挙げた温泉の中では、半出来温泉の近くにあります。長野方面から国道406号線を東に走り、嬬恋橋を渡った大字大前の交差点を左折して3分ほど走ったところにあります。

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干俣のしみず。駐車スペースも広々です

干俣のしみずは甘い

他の湧き水や市販のミネラルウォーターと比較したわけではないですが、印象としては、干俣のしみずは甘いです。コーヒーを淹れるに最適な湧き水だと思います。

大塚温泉後の干俣のしみずがクセになる

群馬県の温泉は、熱いところが多い印象です。その中で、大塚温泉は30度強と大変ぬるく、ぬる湯好きの私がよく訪う温泉です。アツアツの温泉に浸かった後、のぼせたところに干俣のしみずで体を潤すのもいいですが、ぬる湯の大塚温泉で冷えた体を干俣のしみずで癒すということに私はハマってしまったのです。

奥飛騨へのお供「長寿水(岐阜県高山市丹生川町)」

名古屋住まいの私にとって、岐阜県奥飛騨温泉郷は温泉の聖地です。私が温泉巡りを始めたきっかけも、奥飛騨温泉に行ったことがきっかけです。

 

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 長寿水は、岐阜の小京都と呼ばれている高山から奥飛騨温泉に向かう国道158号線を車で東に走って20分くらいのところにあります。駐車場はありませんが、車が1台置けるスペースがあります。

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長寿水。駐車場もなく突然現れるため、たまに見逃してしまいます

不純物もお構いなくグビグビ

長寿水を汲んだペットボトルを見ると、目で見える大きさの不純物が確認できます。給水口の竹筒やパイプが汚れているのではないかと推測していますが、私はいつも気にも留めずにそのままグビグビ飲んでいます。特に腹を下したりしたことはありません。

味は、大変美味しいことは間違いないのですが、私は、先に挙げた黒耀の水や干俣のしみずの方がなめらかさが強く感じられるため好みです。

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給水口の横に賽銭箱が。もちろん賽銭しましたよ

槍ヶ岳を眺めながら飲む長寿水に趣

奥飛騨温泉郷新穂高温泉に「深山荘」という温泉旅館があります。ここの露天風呂からは、天気が良いと槍ヶ岳を拝むことができるのです。露天風呂に入り、槍ヶ岳を眺めながら長寿水を飲む。私の奥飛騨温泉での楽しみの一つです。大変趣深いと自画自賛です。

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新穂高温泉「深山荘」露天風呂。この日は槍ヶ岳は拝めず…

 

次回は第3弾として、北温泉旅館の水道水(湧水)を紹介します。