行きたいと思ったらさっさと行くべき

温泉に限らず、他の旅であろうがごはん屋さんであろうが博物館であろうが、行きたいと思ったらさっさと行くべきだと思います。行きたいけど躊躇する理由としては、金銭的なこと、時間的なこと、他に用事があるなどさまざまな要因がありますが、結局はそれらの制約を越えてまで行きたいとは思っていないということです。

 

温泉は有限

温泉は有限です。いつ何かの拍子で枯渇してしまうことがあります。日本ではこの先、泉質が優れた温泉が新たに発掘されるということはぼほ皆無だと思います。ゆくゆくは枯渇したり管理不能になったりして、減っていく一方だと思います。

温泉宿も後継ぎがいなかったり経営が困難になったりで閉鎖してしまうことがあります。現在パンデミックとなっている新型コロナウイルスの影響で、たくさんの温泉宿が閉鎖することでしょう。

ニセコ薬師温泉に入りたかったのは本当か?

日本三大秘湯と称される温泉があります。祖谷温泉(徳島県)、谷地温泉青森県)、そしてニセコ薬師温泉(北海道)です。私は2012年に、この3秘湯を制覇しようと企てました。まずは2014年に谷地温泉への入浴を果たしました。次は2016年に北海道に行き、ニセコ薬師温泉への入浴をと考えていたのですが、この時にはすでに閉館していました。温泉は有限であることを実感する出来事でした。

2012年に企て、北海道に出向いたのは4年後の2016年。本当にニセコ薬師温泉に入りたいのであれば、もっと早くアクションを起こしていたのではないかと最近は思うようになりました。おそらく、「どうしても入りたい」というわけではなく、「入れるのであれば入りたい」くらいの思いだったのではないかと捉えています。嫌われワードの「行けたら行く」の感覚に近いものがあります。

思い立って行ったら正解だった塩沢温泉湯元山荘

一方、ある日突然、思い立って出向き、それが功を奏したという経験もあります。2013年8月に訪れた塩沢温泉湯元山荘(岐阜県)です。この温泉は、2015年7月に閉鎖されており、この時に思い立って出向くことがなかったら、一生入浴することがなかったと思います。

2013年8月15日の夜、2日後からホームグラウンドともいえる奥飛騨温泉郷に行く予定にしており、道中に立ち寄るところをネットサーフィンしていたところ、岐阜県高山市郊外に塩沢温泉湯元山荘という秘湯があることがわかりました。先人の有名ブロガーの方のサイトには写真が掲載されており、その写真を見た私は思わず身震いしてしまいました。「岐阜にこんな秘湯があったのか!」と居ても立っても居られない気持ちになりました。

翌日、2013年8月16日金曜日、お盆でさほど仕事も忙しくなかったため、私は午後から有休を取り、予定より1日早いですが、塩沢温泉湯元山荘に向かいました。思い立ってしまったのです。

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塩沢温泉湯元山荘

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川向かいに源泉があり、塩ビホースで浴槽に送り込む

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あまりにも美しすぎる野天風呂。巡り会えて幸せです

2020年5月時点で、私にとって泉質ナンバーワンの温泉は、長野県の加賀井温泉一陽館ですが、この塩沢温泉湯元山荘が今でも存続していたならば、加賀井温泉に勝るとも劣らないと思っています。

後悔先に立たずを学ぶ

温泉巡りを通じて、私は、まずは行動することが大切だということを学んでいます。温泉巡りは後悔先に立たずとなることが度々あるのです。

新型コロナウイルスが収束したら、私はすぐに行動を起こします。

ただし、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている間は決して行動しません。収束後にすぐ行動に移せるような計画を立てる期間として有意義な時間を過ごしていきます。次の有事の際に後悔しないように。